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UNIVAC 1103 : ウィキペディア日本語版
UNIVAC 1103[ゆにばっく1103]

UNIVAC 1103(ユニバック1103)または ERA 1103は、UNIVAC 1101の後継コンピュータである。1953年10月、Engineering Research Associates の設計の基にレミントン・ランド社が製造した。シーモア・クレイが設計した最初のコンピュータである。
== 歴史 ==
''Atlas''(UNIVAC 1101)が完成する以前から、海軍は Engineering Research Associates にさらに高性能な暗号解読用マシンの設計を依頼した。プロジェクト名は Task 29、コンピュータ名は ''Atlas II''とされた。
1952年、ERAはNSAの前身である Armed Forces Security Agency から ''Atlas II''の商用化の承認を願い出た。特別な命令をいくつか削除するという条件で許可が得られた。この商用バージョンが UNIVAC 1103 となった。機密保持のため、レミントン・ランド経営陣にはこのマシンの来歴を知らせなかったという。
レミントン・ランドは1953年2月に UNIVAC 1103 を発表した。科学技術計算市場で IBM 701 と競合した。1954年初め、アメリカ統合参謀本部の委員会が数値予報プロジェクトでどちらを採用するか判断するため、比較評価を要求した。評価してみると両者の計算性能はほぼ同等であり、IBMの方が入出力装置が高性能だったため満場一致でIBMが選ばれた〔Emerson W. Pugh, Lyle R. Johnson, John H. Palmer, ''IBM's 360 and early 370 systems'', MIT Press, 1991, ISBN 0-262-16123-0 pp. 23-34〕。
後継機種 UNIVAC 1103A (別名 ''Univac Scientific'')は、不安定なウィリアムス管メモリを磁気コアメモリに置き換え、浮動小数点演算命令をハードウェアに追加し、割り込み機構を備えている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「UNIVAC 1103」の詳細全文を読む




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